第10回名寄市立大学 「サイエンスカフェ」のご案内

栄養学科大見広規教授による・「エピジェネティックス(運命をかえる仕組み)を疫学でとらえる試み」

 ヒトの健康状態は持って生まれた遺伝的素因(DNA:ジェネティックス)と、環境による遺伝子の発現調節(エピジェネティックス)に大きく影響されます。このことは一生続くのですが、特に受精や発生といった人生の最初の時期では、単一の細胞である受精卵が、ヒトの全身37兆個もの細胞に分化していく過程なので、生殖・発生期の環境はそのヒトの健康状態に生涯に渡り大きく関与します。
 大見教授は、本学の学生を対象にした疫学調査で、身体面では、小さく生まれた赤ちゃんが、出生後に急激にキャッチアップしたら青年期には肥満度と収縮期血圧が高くなり生活習慣病につながるリスクとなること(日本農村医学会奨励賞論文)、また、精神面では受精時の父親の年齢が高いほど、限局性学習障害のリスクが高まることを世界で初めて示されました。
この2つの調査について、解説して話題を提供されます。

◆と き:10月 20 日 (火) 14時~15時
◆ところ:名寄市立大学図書館(1階ラーニングコモンズ) 名寄市西4条北8丁目
◆参加費:無料 オンラインによるCiscoWebexでの参加も可能です
◆定 員:20名(学内での参加)

*コロナ対策のため、入場に制限を設けますので、定員に達した時点で締め切らせていただきます。また、市内のウイルス感染状況により、オンラインのみになる場合がございますので、予めご了承ください。

※ 事前申し込みは承りますが当日参加も可能です。
◆問い合わせ先・申し込み先:名寄市立大学図書館 
℡01654⑧7671
✉ncu_library@nayoro.ac.jp